曇り。
雪の予報もあったが降らなかった。
東京近郊の人間は少しの雪でも
大騒ぎするというけれども
めったに降らないし備えもできていない。
完全に想定外の出来事だからだ。
夢を見た
駅の本屋にいる。かなりの品ぞろえ。知り合いといる。
こんなご時世だからか、換気をするから全員出て行けと追い出される。かなり強引な店主のようだ。
外に出る。別の誰かの運転する車に乗っている。ボロボロのセダン。
運転する男はミュージシャンだ。ドラマーらしい。俳優もしている。彼は、自分のバンドを解散してからは客演として呼ばれることが多い、と言う。
それを聞いて、ボーカルやギターと比べてドラムは儲からないんだな、と漠然と思う。
そしてたいして親しくもない人間の車に乗っていることに不安を覚える。
車は田舎の泥だらけの道を走る。道がえぐれて溝のようになっている場所に出る。通ろうとしたが無理だった。
そこを地元の軽トラが強引に通っていく。地元民は強いなと思う。(終わり)
思ったこと
目が覚める。私の見る夢は行き先やゴールがない。
ずっと彷徨っている。それを書き続けるのだろうか。
父の看病続き。母が父を病院に連れていく。
あんたはうちにいなさい、と母。
謎のやる気を出している。私が頭から砂をかぶったような表情をしていたせいだろうか。
(それってどんな表情だよ、と書いていて思った)
とにかく、母も私も疲弊している。病人に付き添ったりしなくても、そばに病人がいるだけでこんなに消耗するとは思わなかった。
二人が病院にいってうちの中が静かになった。
洗い物をして熱湯消毒する。換気のために父の部屋に行く。部屋はかなり散らかっている。そこらじゅうに衣類が散乱している。まるで東京湾の入り江の漂着物みたいになっている。
それらをつかんで洗濯機に入れる。帰ってくるまでに乾かさないといけない。
ストーブに当てて乾かす。ついでにテレビを見る。まともに見るのは久しぶりだ。
テレビではバラエティー番組(情報番組というのか?)をやっている。手を動かしながらなんとなしに見る。落ち着く。
そうか、こういうことか。バラエティー番組って、家事をしながらなんとなしに見るのにちょうどいいんだ。よくできているな。
そんなことをしながらいろいろと思い出す。
母は思ったよりも余裕がなくメンタルも弱かった。あれで、同時に二人も介護をしていたのだ。
無茶とかいうレベルではない。ぶっ壊れるレベルで負荷がかかっていた。狂気とかそういうレベルだ。非常事態だ。
あれじゃあ、子どもを罵倒したり訳の分からないことを言ったりするするよな。言われたほうはたまらないけれども。
10代のころ、あんたなんて放っとけば育つと思ったわよ、と言われたことがある。
私はその言葉が収まる場所がわからなく困っていたが、あれは母の性質からいって嘘偽りのない言葉だったんだ。やっと腑に落ちた。
そう思ったらスッキリした。
でも、あの当時母はよくやっていたなんて言わない。対象に近づきすぎて、ズブズブになるのもおかしいと思うし、なにより目上にねぎらいの言葉をかけるのは失礼だ。
そうか、敬語を使ったり敬意を持つのって近づきすぎて、ズブズブの関係にならないためでもあるんだな。依存せずに適度な距離を保てる。
そんなことを思った。
追記:両親は夜遅くなって帰ってきた。検査して薬をもらったらしい。これでひと安心だ。
この前やったのに、またコロナの検査をしたよう。今度も陰性で証明書をもらってきた。