暑い。湿度が高い。
夏が来た、とか呑気なこと言っているレベルでない。
息をするのも苦しい。
コロナの感染者数がまた増えてきた。マスクを外していい、と政府は言っているけれど、すぐにまた着けてくれと言い出しそう。
店舗ではいまだに、マスク着用しない人間は入店お断りの店も多い。政府が何と言おうが、感染者が出たら商売上がったりだからだろう。
政府の言うことはそんなもんだ、とうすうす感づきはじめた。
各自で判断し始めた。これって自立というのか?
とは言っても、個々でできることには限度がある。早く特効薬をなんとかしてほしい。
オリンピックで使ったお金の話が新聞に載っていた。不明な部分が多すぎるという。
まさか、この報告って、わかんないからフリーハンドでこんだけ使ったことにしよう、といういい加減なものではないよな。
たくさんの人が、適当な理由つけて場当たり的に金引っ張ったせいで、誰も実際どうなっているのか解らない、だから適当な理由をこさえて帳尻を合わせた、だから具体的なことはちょっと、とかそういう話ではないよな。
国家プロジェクトでそれはないと思いたいんだけれど。でもコロナであれだけ迷走しているのを見ると、そういうこともあるんじゃないか、なんて思えてしまう。
フリーハンドといえば、思い出す。大学の4年生だった頃。
自分は理系の学部で卒業研究をしていた。恥ずかしい話だが、体調が悪く学力もなかったので、教授に泣きついて易しい課題を出してもらった。
それで毎日計器とにらめっこしていた。不思議なことに研究室にはまったく顔を見せないメンバーがいた。
卒研の締め切り間際になって、その彼はやってきた。研究もしないでどうするのか、と思って見ていたら、ほぼ過去の卒業研究をコピペして、挙句の果てに実験データのグラフをフリーハンドで描いた。
皆は呆れた。そして笑った、というか、笑うしかなかった。
でも今思う。アハハ、じゃねーよ、今だったら大問題だ。いや、当時だって大問題だったけど。
彼はそのままそれをゴリ押しして卒業していった。就職先も決まっていたし、教授たちも不満は多々あったと思うが(当たり前だ)、卒業を認めた。
(私もなんとか卒業できた。そしてそれはそれは長い通院生活の始まりだった)
そういうのが上に書いた問題とつながっている気がする。
思う。
皆が真面目にやらないから、でなく、むしろ、いい加減な人間がいてもまともに動く、システムとして破綻が起きない仕組みを作ったらいいのに、と部外者の素人は思う。
そうしないと俺みたいな人間は居場所ないじゃん。そしてそういう人間はかなりいると思う。
それはズルを認めるというのとはまた別の話だ。
誤魔化さなくてもいいシステムか。
優秀な人間ばかりいないと破綻するシステムではなく、ポンコツでも運用できるシステム。まあ、最低限の良心は必要だと思うけれども。
こんなことを考えるなんてやっぱり夏だ。あとで読み返して頭抱えそう。