曇り気味の空。
朝は肌寒い。
こういうのを花曇りというのか。
夢を見た
山のふもとにいる。理由はわからないが急いで登らなければならないらしい。
頂上から垂れているロープをつたって登る。これだと1時間で行けるらしい。まるでSASUKEのファイナルステージだ。
自分の力でなく他の登っている誰かにつかまっている。その誰かは姿が見えない。自分以外にもつかまっている人間がたくさんいる。SASUKEというか芥川龍之介の「蜘蛛の糸」だ。
誰かにつかまっているはずなのに自分でロープをつかんで登っている。疲れがたまることよりも握力のなさで落ちるのが怖い。
てっぺんまでくる。ロープの先のポールを横に移動する。こんなところで死にたくない。慎重にいく。
ポールの先は松のような木につながっている。木をつたって降りる。姿の見えない誰かに礼を言う。
降りた先には山小屋があり宿泊客でにぎわっている。少し下ると大きな滝がありそこで焚火が燃えている。
何人かがふもとの花火大会を見に行くという。彼らは自転車で出かける。こんな山の上からどうやって自転車で降りるのか。
残った女子と話す。滝壺をのぞく。生き物がいないか探す。
自転車の連中が帰ってくる。彼らは何か用事があるらしく、急いで帰ってきた。(終わり)
思ったこと
目が覚める。
ここのところ鬱がひどい。久しぶりに音楽でも聴こうとダウンロードのサイトを見てみる。
(サブスクリプションは苦手。毎月当然のように料金を取られるのが嫌。いや当然なんだけれど。ダラダラ関係が続いていくのも嫌だ。ゲームでいうところの状態異常〈毒みたいに時間経過でダメージを受け続ける〉みたいだから嫌いだ。こんなの異端か)
上田正樹さんの「悲しい色やね」を聴く。(ずっと「色やねん」だと思っていた)
沁みる。よほど弱っているのか。
そのあとで中島みゆきさんを聴く。こっちのほうがしっくりくる。「悲しい色やね」は湿っぽすぎた。
さらに久保田早紀さんの「異邦人」、小林明子さんの「恋に落ちて-Fall in love」を聴く。(私はそういう世代です)
染みるというより響く。「祈り」というのは女性のものだと思う。
具体的な誰か・どこか、でなく遠い場所にいる存在に歌いかけている。中島みゆきさんもそうだが抽象的な世界で”はっきりと”生きている。その強さ。
そりゃルサルカ(ドボルザークのオペラの主人公)も月に向かって歌うはずだわ。
女性の狂気とも言える想いの強さ。母のいる宗教団体を思い出す。眩暈がする。
何故か私は「祈り」を生きるべきだと思った。・・・どうした? 悪いもんでも食ったか?
何故かはわからないけどそう思った。祈りといってもどこかの宗教団体に所属することはない。もっと素朴な想い。私はひねくれものだから他人の言うことは聞かないし。
唐突に「お前は人を信じすぎる」と高校時代の体育教師に言われたことを思い出した。なんで?
まあ、私は気分屋なのですぐに気が変わるかもしれないが。不思議な気持ち。祈りってもっと遠くの特別な場所にあるものだと思っていた。
夜になる。居間でTVを観る。TVの横に教団の言葉が書かれた色紙がデカデカと置いてあるのに気づく。だんだん態度がでかくなってきている? うちは旧共産圏の独裁国家かよ。
途端にフラッシュバックが来る。(来たことは抜けるまで気づくことができない)
自室に戻る。30分くらいして抜ける。その間ずっと「畜生」とか「この野郎」とかブツブツ言い続けていた。
これは本当にみじめな気分になる。
コントロールできなくなるのも困るがそれは治療のおかげでだいぶんましになった。
しかし、ましになったおかげでフラッシュバックに対する気づきが増えてきて、そこは余計につらい。
私にできることは本当にわずかだ。それが身に染みた。