晴れ。
台風が行った後は穏やかだ。
気づかなかったが3連休だった。
思ったこと
運転免許証の更新に行く。県の免許センターまで出かける。
センターの最寄り駅に着く。駅からは徒歩。
またいろいろと思い出して考える。
思いやりや親切が大事などとこれまで散々言われてきて、なるほどと思う反面、それに対する違和感もあった。このもどかしさは何なのだろうとずっと疑問に思ってきた。
どうやら違和感の正体は、そうやって思うことはいくらでもできるけれども、人間の持っているエネルギーには限りがありその大部分を自身やまわりの環境の維持に使わなければ生きていけないからだ、というところにあったようだ。だいぶん腑に落ちた。
まずは自分のケアが大事。特に私のようにトラブルを抱えている人間にとってはまわりを気にしている場合ではない。ほかの何かに気を散らしたらケアすらできなくなる。そういう優先順序だった。
母と母が入信していた教団は自己犠牲を要求してきたが、それは奴隷のように働くことを意味していた。
他人の意向に沿って動くことが習慣になってしまうと目の前の不具合を拾い上げて自分で考えることができなくなってしまう。そうするといくら他人に迷惑をかけても、もうどうすることもできない。第一迷惑をかけたからって反省したり謝るようなそんな勝手なことをする命令は受けていない。
考えないとどうやって他人の都合に合わせるか、という部分しか成長しない。いくら考えても知恵が生まれてこない。そうなるとおかしなことをしていても全く気づかない。外の環境からのフィードバックが利かないし。
自己犠牲とは恐ろしいものだった。自身は大事にすることが基本。それができないと他人も粗末にするようになる。思いやりが他人をこき使うための方便になる。
という訳で自分の用事をするために進む。自己犠牲を(暴力などとともに)叩き込まれた人間にとっては自分のケアをすることにものすごい罪悪感がある。自分の用事を済ませているだけでもそうだ。本当に困る。
センターに着く。連休中なのでかなり混雑している。並ぶ。何年か前に免許証にICチップが埋め込まれてから受付の仕方が変わった。銀行のATMのような機械に免許証を入れてタッチパネルに情報を打ち込んで終了。
並んでいる間、かなりの時間があったのでまた考える。相手に反省したり謝らせるということは本当に難しい。たとえ相手が悪いことをしたとしてもそうだ。
人間というのは自分が絶対に正しいと思うもの。それは何をしても変わらないらしい。変わるとすれば自身がこの世界を理解して考えの枠組みそのものを変えた時だけだ。
なんだか、気の長い話だな。人間は死なない、時間ならいくらでもある、というのならそれでうまくいく気もするけれど、残念ながら人の命には限りがある。
さっき考えたことともつながるけれど、この有限だ、限りがあるというのをうまく扱わないとしっかりと考えられないな。
永遠に生きたらずっと賢くなるのだろうか? でも死なないのだったら考える必要もなさそうだし石ころみたいな存在になりそうだな。
なんてことを考えている間に自分の番がくる。
それにしてもまだ、持ち物や手続きが多い。名前などを何回も書く。私みたいな人間は記入ミスをしたり、書類を持ち損ねてあたふたオロオロする。(書類、裏にも書く欄があったの?)
検査や写真撮影を終えて講習の教室へ。ゴールドの免許証持ち(ほぼペーパードライバー)なので講習時間は30分。教室に移動する。
この雰囲気懐かしい。皆ダルそうに教官の話すことを聞いている(ふりをしているのか?) 学生時代よく見た風景だ。
講習の動画を観る。すげえ、ドライブレコーダーによる本物の事故の動画で直に学べる(少し刺激が強すぎる気もしたが)
時代の変化を今日一番感じた。便利というのとはまた別の変化だ。
1時間半ほどですべての工程を終了。新しい免許が手に入る。講習を受けている間に準備できるんだから早いな。
センターを出て駅に戻り、途中で昼食をとる。タッチパネルで注文。番号で呼ばれる。まただ。さっきもこんな感じだった。そのうちに番号が本体になって本名はおまけみたいになるのかな。
昼食も終え、スーパーで買い物をして帰路に就く。
駅で電車を待つ。先週2回目のワクチンを打ったばかりのせいか少し調子が悪い。
電車が来たので乗る。
・・・この雰囲気。かなりの違和感が。・・・母の入信している教団の団体さんがいた。
ジロッとにらまれた気がした。彼らはまわりに溶け込んでいるように見えてかなりの違和感が出ている。
注意深く観察するとわかる。まあ私みたいな上級者?になると観察するまでもなく、すぐに気づいて震えや・吐き気・しびれなどが来ますがね(においでわかる) 誤動作も多いけれど。(これがフラッシュバックってやつか)
前かがみで這うように隣の車両に移動する。ミザリーって感じだった。最後にこれかよ。刺激が濃すぎるだろ。席に座って落ち着く。心の中の恐怖が去るのを待つ。
これだから公共交通機関に乗るのは覚悟がいるんだよな。
やっとこさで自宅にたどり着く。
”免許更新に行った” 事実を書くとこれだけだが、大変な冒険だった。