晴れ。紅葉がおりてきた。
「神学・政治論」(上・下 スピノザ著 吉田量彦訳 光文社古典新訳文庫)
を読み始める。こういう難しい本を読むのは久しぶりだ。学生時代以来かもしれない。
まいった。本を読む体力ががた落ちしている。凡例すらつらい。本文ですらない。
なんとか第1章にかじりついている。内容以前の印象だけれども、著者は結構危ない綱渡りをしているのでは、という気がする。
物事を突き詰めるという行為は、何故か敵を増やす、というか嫌がる人間が多いようだ。
誠実に考えようとすることが、何故か全方面にまんべんなくケンカを売ることになってしまう。そういう危うさ。
買い出しに行く。すっかり秋の雰囲気。これから年末にかけてが一番好きな季節だ。
身体が弱ると今・ここをものすごい感じる。"次"や"あと"は二度と来ない。
どんなに長生きしても夏は80回くらいしか来ない、と誰かが言っていたのを思い出す。そんな感じだ。
だから大事に生きる、とかそういうことは言わないけれど。
こんなことを言っても若者は聞く耳を持たない、ということも自分の経験で知っている。
これがわかる歳になったということだ。