本日二つ目。
買い出しに行く。
川沿いを歩く。少年野球チームが試合をしている。少年野球は盗塁し放題だ。送球が届かない。少年野球では盗塁を禁止しよう、という動きがあるとネットで見たがこういうことだろうか。試合がなかなか終わらない。
父兄が少年の試合を見ている。のどかな風景。
しばらく歩く。新しい橋ができている。本日開通式らしく式典をやっている。ブラスバンドの演奏が鳴り響き祝祭の雰囲気。
ニュースでは世界のあちらこちらのひどい状況を逐一伝えているけれども、そんなことが嘘のような穏やかさだ。来てよかった。
ここの川べりは好きで昔からよく来た。自分が精神的に不調だったころにも来ていた。ここは一人になることができてとても助かった。
あの頃のこの辺は葦が生い茂ってなにもなかった。干潟があり魚介類を勝手にとっている人もたくさんいた。工事現場の警備員が酒を飲みながら仕事をしている、というとんでもない場面に出くわしたことがあった。
あれは精神の不調が見せた幻だったのだろうか。そのくらいの緩さが自分の精神にはよかったのかもしれない。今はずいぶんきれいになってしまって生き物の影もなく、緩い人間も見当たらない。
当時河原で遊んでいた子どもたちはとうに成人しているだろう、と気づき不思議な感覚になった。この辺は時間の進み具合が穏やかだ。
川を離れ買い物をする。都会の見知らぬスーパーで買う。家族に頼まれていた黒酢を探すがまったく見当たらない。3店舗ほど探したがない。
都会の人とは生活様式が違うのだろうか。都会のスーパーにものがないというよりも、私が住んでいる地元のスーパーと商品の置きかたが違うのかもしれない。スーパーというよりも手に入るエリアが違うのかも。
見つからずにぐったりする。が、途中から妙なやる気が出てさらに探す。
ドラッグストアの健康食品コーナーにあるのではと思ったがやめる。都会の駅前のドラッグストアは狭くコスメティックだらけだ。そんなキラキラした場所に入りたくない。
結局デパートの食品売り場で見つけた。グレードが高く値段も高い。味はどうなのだろう。
見つかったので帰る。
今日は穏やかさと謎のやる気に満ちた一日だった。