曇り空。肌寒い。確実に季節が巡っている。嬉しい。
思い出す
若い頃はよく大きな書店に行きました。本を買うことも目的ですが書店そのものをチェックするのも楽しみの一つでした。
どんな本が置いてあるんだろう。ふーんこの本をプッシュしているのか。なんだこの本は、誰が買うんだよ(最近そういう本が減りました。売れ筋の本を置く比率があがっています)。書店員さんの頭の中を探検しているようで楽しい。
こんな感じで書店の上から下までチェックしていきます。途中で気になることがあると、元いたフロアに戻ったりもします。今だったら確実に防犯カメラの餌食です。そうでなくても書店員さんにいらっしゃいませと連呼されることでしょう。
エリアによってはいくつもの書店をはしごします。神保町だったら一日仕事です。何も買わないで帰ることも多かったですが、買うときには5、6千円は買っていました。なぜそこまでの情熱?をかけたのかは今となってはわかりません。
おそらく心の中に鬼軍曹がいて、
「いいか、オレは馬鹿が嫌いだ。そしてお前は馬鹿だ。勉強しろ。本を読め。少しでも興味のあるものは読め。わかったか!」
とでも言っていたのでしょう。好奇心が強かったともいえます。
そうはいっても避けて通っていたジャンルはあります。それはファッションなどです。目に見えないキラキラした結界があるようで入れませんでした。入れたのは料理・手芸までです。
あと、アート専門の本屋も苦手でした。(渋谷とかにありましたよね)あの独特の雰囲気にやられてたいして興味もない洋書を買ってしまい、帰宅してから頭を抱えたこともあります。こういう本は値段も高いです。
まとめ
話をまとめると、昔は書店の中を探検するのが好きでした。今は検索機の前でイライラしていることが多いです。検索機じゃなくて棚に何が並んでいるのかを見ましょうよ。”正解”を探すのはやめにしよう、といった感じです。
中学生のころ、「東京路上探検記」(尾辻克彦 著)という本が大好きでした。今は古本でしか入手できません。この本ではじめてトマソンという選手がいたことを知りました。都市の観察者という人種?がいることを知ったのもこの本です。
今週のお題「いも」
昔「イモビライザー」という単語を初めて聞いたとき、妙にくすぐったい気持ちになったことを思い出しました。自分はこういうところに引っ掛かります。お題を見て思い出しました。やや無理がありますが。