雨。気温も高めだ。
目や鼻がムズムズする。
ついに花粉が来たのか。
思ったこと
家族のことを考える。うちの祖父母の代はかなりあちこち移動している。母方の祖母は帰国子女だし、父方の祖父はバナナを食べに行くといって台湾に行ったりしている。(かなりの遊び人だったらしい)
ものの本によると戦前の日本のほうが国際交流は盛んだったらしい。意外だ。昔イコール鎖国、というようなイメージか。それは江戸時代だろ。
海外といえば真っ先にアメリカが浮かぶのも戦後になってからのものらしい。
私は海外に行ったことはない。それどころか県外にもほとんど行かない。私にとって外国というのはディスプレイの中にあるものだ。
そういう人間にとっては地球が平面だろうと海の先が滝になっていようとまったく問題はない。チャーリー・ブラウンは世界は雪でできていると言ったことがある。それを信じることを強要されたらいやだけれど。
私は大航海時代より前を生きているのか? ネットで世界中がつながっている時代に? でも実際に行って経験したことがないものはわからない。
ディスプレイの情報はすべてCGです、と言われても否定できないし、空港には”どこでもドア”があって海外の人はそこから来る、と言われても空港に行ったことがなく飛行機で海外に行ったことのない人にはわからない。
いまだに地球が平面でできていると信じる人がいるとニュースで報じられていたのはそういうことかもしれない。アポロが月に行ったのは嘘だ、というのに似ている。自分で経験したわけではないからわからない。
これは経験格差というのか。情報格差はネット社会の発達でそれほど大きくなさそうだが、経験格差はとてつもなく大きそうだ。
もしかして海外には行っておいたほうがいい? 新しいものは経験したほうがいい?
そうでないといつまでも大航海時代より前を生きることになる?
そんなことを思った。
今週のお題「鬼」
昔はよかったなんて素朴な言い方があるけれど、本を読んでみると昔はむき出しの暴力がそこかしこにあったらしい。
旅に出たら襲われることを覚悟しないといけないし、魔女狩りやユダヤ人の大量虐殺(アウシュビッツが最初ではなかった。かなり長い「伝統」がある)、国内でも切腹や打ち首などそういったデーモニッシュなものにあふれていた。そこいらじゅう鬼だらけだ。
そういったものを何とか克服して今の社会がある。良くなったというよりましになった、というのが正しいのかもしれない。
個人もちゃんとそのプロセスを踏んで今にたどり着く。それも勉強だった。そうでないと野蛮のままだ。そういうことなのか。上で書いたこととリンクしている。