晴れ。
蒸し暑い。
最近は夜中まで暑い。ほとんど眠れず夢も見なかった。
これが夏だった。むせ返るような暑さ。熱帯夜。
学生時代、不眠症だった頃の感覚をかすかに思い出す。その感覚はあっという間に消えた。
10代なんて遥か彼方の話だ。大航海時代の日本くらい彼方だ。
お前はヨーロッパ基準で考えるのか。ゲームの話だろ。
買い出しに行く。どこもすっかり夏休みモードだ。
コロナが再拡大しだした。今度のはレベルが違うようだ。
本当に気をつけないと。
素朴に思う。あれだけワクチンを打っているのに再拡大するたびに感染者数が増えている。・・・ワクチン効いていないよね。
単純な話だ。足し算引き算レベルの話。ワクチンのおかげで増加のレベルがマシになっている、とかそういう理屈ではない。素人にはそういう難しいことはわからない。
重症化は防げるそうなので、ワクチンは打ち続けるけど。
この、重症化が防げる、という話も途中から出てきた。最初はワクチンさえ行き渡れば感染は収まる、というようなことを言っていた気がする。
もう、製薬会社がもうけのためにわざと効かないものを出しているのでは、なんて陰謀論を信じたくもなってくる。
そんなわけない。そこの信頼がなくなってしまったら大変なことになるだろう。
コンビニに入る。・・・またセルフレジだった。店員がいたのでだまされた?よ。
私は関係ありません、的なスタンスでセルフレジの使い方を説明された。
・・・セルフレジひとつひとつに人間を置いておく意味。防犯のためか?
人件費削減? ただいるだけだから時給減らしていいよね?的な?
機械化してしまうと人間の働く場所がなくなる?
機械のことがわからないお客もたくさんいる?
みなセルフレジを理解できたらレジの人間はいなくなるのか?
その人間はどこに行くのか?
訳がわからない。過渡期なのか。一体どうしたいのか。どういう流れの中でああなっているのだろうか。
夏なので昔のことを思い出す。学生時代のことなど。
あれだけ、興味も適性もないことに一生懸命になっていたなんて、今考えたら狂気の沙汰だった。
学業とはそういうものだ、と思っていたのか。なめすぎか。まあなめる余裕なんてなかったけど。
若さはバカさだという。ムキになって読書していたのも、そのせいだったのだろう。
今はどこの本屋で買うか、やどこの喫茶店で読むか、なども含めて読書だ、と思い始めている。環境は大事だ。読んだものがこなれるまで時間がかかる、ということもわかってきた。
バカさとはとてつもないエネルギーのことなのではないだろうか。未知のことに対しておそれずにどんどん突っ込んでいく。
バカでないと結婚はできない、という人までいる。思い切りとか、ほだされる、とか、そういうことだろうか。
結婚や恋愛のことは全くわからないし、今の自分から凄まじい距離の場所にある出来事だと思っている。
たとえて言えば宇宙飛行士になる訓練の話くらい遠い距離だ。
そんな遠いことに対してあれこれ言うのはいかんね。
そうか、恋人たちはアストロノーツだったのか。スーパーエリートじゃないか。
・・・何バカなことを言っているんだろう。
最近重たいニュースがあったおかげで、色々思い出して大変にしんどい。これについては色々書いた。
そんな訳で気持ちが沈んでいるのであえてバカなことを言っておかないと持たない。
圧倒的な不条理と向き合うには、もっと軽くならないといけない。そんな気がする。戦争映画の兵隊のジョークみたいなものだろうか。
まあ、真面目にやるんだろうけど。それだけだと、どこかでプッツリと切れると思う。
そんなことを思った。とっとと帰る。
帰ると母に、おかえりなさい暑かったでしょうと、言われた。今日は機嫌がいい。
それを見て、こんな素朴な人のどこにあんな残酷なことができる要素があったのだろう。と不思議に思う。それと同時に少し悲しくなった。