セミが鳴き出した。
やっと普通の夏が来た。
例の事件について考える。嫌だけど頭から離れない。
答えが出るまで延々と考え続けるのは子どもの頃からの自分の癖だ。
それでだいぶんまわりの大人に嫌がられた。
嫌がられたのでやめようと思ったが、やめられなかった。
もうそういう人間だと思って諦めるしかない。
それに全く別の団体だけども、私も家庭内を宗教にめちゃくちゃにされているので他人事とも思えないし。
あの容疑者。親や宗教団体にやられたことを素直にまわりにやり返した。
やられたことは圧倒的な不条理と暴力。それの再現か。
安倍さんが撃たれるなんて不条理もいいとこだ。でも彼の生活環境ではそういう不条理がまかり通っていたのかもしれない。
そんな世界で生きていたら、私みたいにメンタル弱々だったら、途中で潰れてしまっていただろう。
潰れていればあんなことはできなかった。
彼は心身ともに丈夫だった。おまけに頭が良く行動力があった。それが今回は不幸の元となった。
私みたいに病弱で、面倒くさがりで、だらしなく、アホだったらあんな事にならなかったのでは。
せいぜい文句をブーブー言いながら、具合の悪さをなんとかするために通院するくらいだ。
それはそれで嫌だけど。
今回の事件で気づく。一部の宗教団体のやっていることってレイプなんだな。
実際にトラブルが起きているのに、確かに付き合っています、とか、普通のことです、とか、同意の上です、とか、嫌がっているのは気づきませんでした、とか、そういう事件でよく耳にする理屈や言い訳がそのまま使われている。
関係あるんだかないんだかわからない一般論を延々と喋るだけで、実際に何をしたのかの説明や謝罪の言葉はない。
一部の団体のしていることは、宗教の形を取った侵略行為ですらある気がする。人が亡くなっているし。搾取と社会的な基盤の崩壊。
侵略行為だったら政治家は真面目に対処しないといけない。
これは言い過ぎかもしれないけれども。
そんなことを思った。
色々考えて思い出してかなりの鬱だ。
こんな問題を抱えていたら、味方や安全な場所があればなあ、というのはかなり切実な思いだ。
追記:ニュースアプリでBBCニュースjapan内に興味深い記事があった。
記事名は
安倍氏殺害事件で注目を集める「宗教2世」
と
カルトはなぜ危険なのか、なぜ人はカルトに入るのか 心理的トリックを知る重要性
だ。
脱会した宗教団体2世の困ることは、無力で無縁で無一文の状態で社会に放り出されてしまうことだと書いてある。全くその通りだ。
また思い出す。
友達を家に連れてくると布教の餌食にされてしまうので、だんだんとうちに連れてこなくなった。そのうちに色々と面倒なので友だちを作るのをやめた。
自分自身も守れないのに他人にまで気を使わなければならないなんて無理だ。
なるほど。孤立ってこういうことか。
またわかってきた。本当にきつい。