曇り。
夜半は暑くて眠れず。
こんなことははじめてだ。記憶にない。
いや、若い頃にあったと思うが、もうそんな昔のことは覚えていない。覚えていたとしても、それが夢の中のことなのか現実だったのかわからない。
明け方に大雨が降り、一気に気温が下がる。
夢を見る。母方の祖父母の実家にいる。卵から何かが孵化する。
ウミガメかと思ったがワニだった。
ワニの子どもはワラワラと現れ身体に上ってくる。
何とかしようと出掛ける。家族にどうかしたのか、と聞かれたので、このまま放っておいたら大変なことになる、と答える。
彼らが大きくなったら下手したらこっちが食われる。
目が覚めて考える。例の事件のこと。ここのところこればかりだ。
あの団体は終戦してすぐくらいの時期から、あの政党の一部と関わりがあったらしい。関わりというよりも協力関係だ。
戦後の血なまぐさいドロドロとしたものが少しだけ見えた気がする。
もう戦後ではない、なんて言った首相がかつていたけれども、戦後は確実に現在まで続いている。
戦後も敗戦の事実も消えてなくなることはなかった。それは今現在の日本に確実に影響をあたえている。
そんなことを思った。