晴れ。
もう朝から暑い。
起きた時からぐったりしている。
ああ、そういえば去年もこんな感じだった。と毎年思う。
早過ぎないか? 梅雨も開けてないのに。
これも去年も思っただろうか。
買い出しに行く。外も暑い。
また一段階暑さのグレードが上がった。
外にいると気分が悪くなり、身の危険を感じる。
でも歩く。その方が気が晴れるし。
学生時代からずっとこんなことをやっている。
10代にやっていたことを一生やり続けることになるのか。そんな気がする。
ゲーム・歩き・読書・考えること。
そういえば、ラジオは聞かなくなったな。YouTubeがラジオの代わりになっているのか。というかラジオは受験勉強や夜更かしの友だった。それをしなくなったから聴かなくなったのか。
音楽もそんなに聞かなくなった。あの頃は部屋の中にでっかいミニコンポ(死語。けっしてミニではないサイズ)がドーンとあって存在感を醸し出していた。そのおかげで聴いていた面もあったのかも。レンタルで借りてきてダビング(死語)して聴く。今はサブスクでいくらでも聴けるはずなのにほとんど聴かない。生活習慣は技術や機器に依存する?
相変わらず外国人観光客が多い。こんな暑い国にわざわざ来てどうすんだよ。とボーッとする頭で思う。
交差点に子どもの行列。プールの授業らしい。今もプールの授業があるのか。自分が子どものころは・・・。子ども時代を思い出していちいちダメージ受けるのやめろよ。ロクでもない記憶。
ロクでもない記憶といえば、自分の過去のことはちゃんと思い出してけりをつけなければいけないと思う。道端にいるホームレスのおっちゃんを見て思う。
おっちゃんには2種類いて、堂々としてそれなりに幸せそうな人と、オドオドして後悔がありそうな人。後者は自分の記憶と折り合いがついていないのでは、と勝手に思う。
道路沿いのマンション前でカナブンがひっくり返っていたので起こす。生き物に触れるなんて何ヶ月ぶりだろう。
以前古本屋でファミレスになった場所がまた新しいテナントになっている。今度は学習塾だ。いつまで続くだろう。
駅前に出る。駅前は再開発が行われていて喫茶店がなくなっていた。どこも変化が激しい。
別の喫茶店に入る。アイスコーヒーを飲もうと思っていたが、グレープフルーツジュースに変える。乾いた喉に果汁がしみる。夏の醍醐味の一つだ。
駅で電車を待ちながら考える。自分が置かれていた辛い状況だって、非日常ではなく日常なのだ。テレビのニュースみたいにわかりやすく切り取られている訳ではない。ダラダラと続く日常の一つ。だから説明しづらいのかも。お前テレビみたいな感じになってないじゃん。というような。
戦争だって日常の一つなのだろう。ダラダラとやってくる。それに対して何かできるのだろうか。考えてみたら首相や首相経験者が狙われて、自衛隊員が銃を持って暴れて死傷者が出る、というとんでもない事件が起きても、相変わらずダラダラと生活は続いている。大変に気味の悪い状況。
それがどういうことなのか、ちゃんと言葉で説明してくれる人間が必要なのではないか。
電車が来たので乗る。帰って洗濯することにする。