晴れ。
また寒い。
桜も散りはじめた。
買い出しに行く。
最近は便利になってネットで古本屋の在庫がわかるようになった。
直接買いに行く。ネット注文もいいが足を使って買い物したい。
場所は都内の駅近くの小さな店舗。店内はうず高く本が積み上げられていて足の踏み場もない。時々こういう古本屋がある。
自分では見つかりそうもないので聞く。店にはオーナーらしい老夫婦だけがいる。
一生懸命探してくれるが見つからない。どうも本の管理はバイトの若者がしているようだ。今日はそのバイトの彼はいない。
結局見つからず。お礼を言って店を出る。見つかったら連絡をくれると言うが断る。人の良さそうな店主だから腰を痛めても探しそうだ。
それに私も東京の人いきれにやられてしまい具合が悪くなった。電話をもらっても戻ってこれない。
便利なようでうまくいかない。ネットの古本屋のサイトで、店主が体調不良のため発送に時間がかかります、というコメントが書かれたお店があったがこういうことだろうか。高齢化が進んでいるのか。
クールダウンのため延々と歩いてから帰った。新年度のためか学生が多い。それでさらに具合が悪くなった。
本を探すのは体力がいる。それを改めて実感した。学生時代は半日かけて何件も本屋をめぐった。ただあの頃は自分が何を探しているのか今一つわかってなかった。その頃にくらべると少しは成長しているようだ。
というか、いろいろな情報をもらいすぎ。東京に行くとボロボロになる。スピード・人間の多さ・情報の量。
できるだけ実店舗に足を運びたいがこれではちょっと困る。ネットで注文がいいのか。つまらん。それに何かが足りない気がする。
最近読んでいる本:
「ヨーロッパ思想史」(金子晴勇著 筑摩選書)
近代は啓蒙主義の時代と言われているが、それと対になる敬虔主義というものがあるそうだ。理性と霊性。
日本には啓蒙主義だけが伝えられているという。
何だかいいことを聞いた。
ニュースでは暴力はいけないとか、差別はいけないとか、さかんに言われているけれども、実際にそれであふれている実世界との差がすごい。いったいどういうことだろう。
そこをちゃんと考えないといけない。そうでないと世界がプロパガンダやお世辞や社交辞令みたいな言葉でおおいつくされてしまう。それはとても息苦しい世界だ。そんな気がする。
そう思うのは自分の実体験が影響しているのだろうか。
そんなことを思った。