曇り。
また寒さが戻ってきた。
三寒四温。
夢を見た
自宅近くの共同バイク置き場にいる。
自宅、のはずだが知らない場所だ。
原付スクーターにまたがる。
置き場には他に女性がいる。女性のバイクが出ていくのを待つ。ヨーロッパの高級なバイクだ。
出発する。曲がるのに他人の敷地を通ってしまいあせる。
坂を下っていく。母校の大学まで走ろうか。服が軽装なのでやめる。これでは寒い。
高速近くの田舎道を走る。狭いがきれいに舗装されている。バス停がある。狭い道なのにバスが走っているのか。
広い国道に出る。ボロボロの古本屋があったので入ってみる。真面目な本屋というよりは、節操なく何でも置いている感じの本屋。私の大好物。
思った通り真面目な本から昔のアイドル雑誌まで大量に置いてある。ゆっくり見る。
店内で昔の同級生に会った。少し話す。その後彼は買い物をして店主と話した。店主は声がでかい。好きなもののことを話すのに迷いがない。そこはうらやましい。
店の奥の小部屋に入る。芸術関係の本が並んでいる。なんだか落ち着く。
そこに眼鏡をかけたおとなしそうな若い男性が入ってくる。男性は何か言いたそう。
ここは彼の個室だと気づく。店主の息子さんらしい。謝って部屋を出る。
店から出る。息子さんの機嫌を損ねてしまったのか入り口は施錠されてしまった。
店の前にはさっきの同級生がいた。彼もバイクで来ていた。
お前がこんなバイクに乗るとはな、と彼に言われる。私の原付は昔のやかましい2ストのやつだ。昔のバイクらしくデザインが派手。
彼と一緒に出発する。排気量に差があるのであっという間においていかれる。彼のは普通のバイクだが、こっちはただの原付だ。
道を曲がって引き返す。途中に大きなバイク用品店がある。女性の二人連れや家族連れがいてとても賑わっている。急に格差を感じる。(終わり)
思ったこと
目が覚める。昔乗っていた原付スクーターのことを思い出す。
私は基本的にものは壊れるまで使うタイプ。原付も10年以上乗っていた。距離は6万キロを越えた。
最後のほうはあちこちにガタがきて、メンテナンスにお金がやたらかかった。
マフラーも交換したし、電子回路も腐食してダメになったので交換した。
頭ではわかっていたがものも腐る。そのことに驚いた。
最後はエンジンなどの内側がダメになったので諦めて廃車にした。
6万キロも乗るな、普通は3万キロで買い換えるよ、と廃車手続きをしてもらったバイク屋の店主に言われた。普通のバイクならともかく原付としては乗りすぎらしい。
夢を見てそんなことを思い出した。
バイクも本も、ものを言わぬ友人といった感じがする。
私は生身の人間とは相性が悪いが、ものを言わぬ彼らとは、たくさん遊んでいろんなことを学んだ。そう思う。
追記:ウクライナでは市民が戦闘で犠牲になっている。
ふと思う。あれ、兵士は犠牲になっていいのか? そんなわけはない。登場人物は全員生身の人間だ。
まるで中学生くらいの素朴な思いだ。だけどこれまでそこに考えが及ばなかった。思い込みの力は強力だ。
それにしてもロシアは何と戦っているのだろう。ウクライナは攻めこまれているから相手がわかりやすいが、ロシアの相手は誰なんだ。ウクライナの向こう側の何かか。
もしかしたら、何かの時代が終わろうとしているのかもしれないな。そんな気がする。