korenannan’s blog

関東地方某県に住んでいます。日々思ったことを書きます。時々放ったらかしにして期間が空くことがあります

小説の著者は強い。読書の体験が生々しすぎる

 雨。もうすっかり寒い。

 

 雨だと洗濯物に柔軟剤がしっかり効いている。

 

 いつもは乾かしすぎなのか。脱水時間だけの問題ではなかった。

 

 なかなか難しい。

 

 

 

 「氷点」(三浦綾子著 小学館 三浦綾子電子全集)

 

 をさらに読む。

 

 

 著者はどうしてこんな人間の中のドロドロを書き進めることができるんだろう?

 

 つらくはないのだろうか。読んでいるこっちはかなりつらい。

 

 それは私がトラウマ持ちだからだろうか。

 

 

 この著者にとっては出来事はフィクションであり、距離をとって冷静に見ることができるからか。

 

 私はそうはいかない。何かを思い出すような出来事があるたびにダメージを受けて古傷のかさぶたがはがれ、出血する。

 

 

 このブログを書くときだってそうだ。読み返してみて、つらいつらいというけれど、ちっとも具体的なことを書いていないじゃないか、なんて思う。

 

 でも冗談じゃない。書いていることは現実の出来事で、今もその中にいる。それを書こうとするたびにフラッシュバックして凍りついてしまう。思い出すことすら難しい。それでウワウワと抽象的なうわ言のようなことしか言えない。

 

 それにまわりには関係する人間がたくさんいる。そんな中で具体的な情報は出せない。

 

 これまではそんな状態にあることすら気づかなかった。

 

 

 それでも著者は強いと思う。胆力がある。それは生身の人間とたくさんかかわってきたからではないか。

 

 そう思うと同時にめまいと吐き気がする。

 

 読書の体験が生々しすぎる。