晴れ。今日もいい天気だ。
夢を見た
真っ暗な中を歩いている。洞窟か建物の中か。
どこからか女性の声がする。幽霊か。
どうやらゲームの世界の中にいるようだ。
自分はこのゲームを知っている。この先は行き止まりだが行ってフラグを立てないとイベントが起きない。
そしてイベントが起きると敵が出てくる。嫌だけれど向かう。
突き当りに泉と祠がある。敵が出る。この敵は倒せないタイプだ。逃げ切るしかない。
(ここでいったん目が覚める。そしてまた眠る)
するとご丁寧にもさっきの続きから夢が始まる。やっと抜け出せたと思ったのにどうなっているんだ。オートセーブ機能でもついているのか。
そしてしばらく起きる・寝る(夢の続き)、という流れが何回かある。半分起きているのに女性の声がしたりと気味が悪いことになるが、それもやがて収まる。(終わり)
思ったこと
朝になる。何なのだこれは。新しいパターンの夢。
久しぶりにホラーゲームの夢。これは「零」シリーズ(コーエーテクモゲームズ)の世界だと夢の中で感じた。
しかもこれって初夢じゃん。初夢にこれってどういう解釈になるんだ。めでたいのか?
「そして零に戻る」(ゲーム内の最高のトロフィー)ということだろうか。
昨日観たYouTubeの動画について思いを巡らす。(山田五郎 オトナの教養講座 画家の青木繁の回)
この画家も相当な困ったちゃんだ。最初は上京して賞も取り、貧しいながら順調な画家生活だったが、だんだんとおかしくなってくる。
まず彼を頼って上京してきた家族を捨てて奥さんと逃げている。
そしてその奥さんとも別れ(奥さんのほうから愛想をつかされたという説もある)、画壇の有力者を攻撃する文章を雑誌に発表して画壇から無視されるようになる。
その後は故郷の九州に戻り、各地を放浪しながら肖像画などを描き細々と生計を立て28歳で結核で亡くなる。
これが彼の人生らしい。
自分は思う。前半の人生は確かにすばらしく、才能に恵まれていたかもしれないけれども、彼はその才能やモチベーションを持て余していたのではないだろうか。
私は絵画のアレキサンダー大王になる、とか言っているし。気負いすぎではないか。
今だったらメンタルの病院の先生に、「君ちょっとテンション高いね。大丈夫? 薬を増やそうか」と言われると思う。
(自分が昔通っていたデイケアのメンバーの画家は実際に先生にそう言われていた。もっとも、こんなこと言われたらプライドがズタズタになると思う。それも問題かもしれない)
動画内で最晩年の海の絵が出てきた。それを観て五郎さんたちは「上手いけれども普通」というようなことを言っていた。
確かにそれまでの絵のようなとんがった才能みたいなものは感じられない。だけど自分はとても穏やかな素晴らしい絵だと思った。
家族や名誉をかなぐり捨てて、一人になって自分の中の訳のわからないものと対峙し、やっと穏やかさを手に入れたのではないか。この絵にはそれが表れている気がする。
自分の内にある身に余る才能や、人生が破綻するレベルの強すぎるモチベーションと人生の最期に和解できたのではないか。
そんなことを思った。これも「そして零に戻る」か? 無理やりまとめたな。
でも自分の身に余るものを背負わされたら大変だって。そして人生の初めに背負うものは自分自身では決められない。外側の生活環境だってそう。勝手にパッキングされて背負わされる。だから大変。
何とかしてその重荷を降ろそうとしたり、それを背負っている自分と和解しようともがく。そういう人生。
そういうことなのかな。