さらに寒い。気分が悪くなるレベル。
今年は寒さが堪える。歳のせいか。
通院日。バスに乗らず駅まで歩く。田舎なのでかなりの距離。
朝は空気が冴えている。気分がいい。商店街は朝が早い。もう働いている。そこにデイケアの迎えも来て慌ただしい。
幼稚園バスよりもデイケアの車両のほうが圧倒的に多い。うちも両親が高齢だ。まだ介護が必要ではないが、いずれそうなるのだろうか。
母にとってはまだあの教団にいたほうが世話してくれる人がいていいのだろうか。・・・勘弁してくれ。危険が伴いすぎる。
自分は宗教2世だ。世の中には何ともならないことがあるというが、そのレベルが高すぎる。そういうことか。それをしみじみと噛みしめる。だいぶんわかってきた。
それにしてもこの歳になってもまだ歩くのが楽しい。それが意外だった。小学生から何も進歩していない。大人はもっと別のことをするものだと思っていた。子ども時代の延長が大人だったのか。
個性・好みが成熟する? そこを大事に育てないとうまくいかない。それが成長だった? 何か別のものになるもんだとずっと思っていた。子どもの頃はとにかく嫌で嫌でしかたがなかった。環境も自分も何もかも。
この歳になってやっとわかった。もういいおっさんだ。
駅に着く。これから電車で移動し主治医に会い話す。長い付き合いだから特にあらためて言うことはない。すぐに解決するような話じゃない。長いことかかり、わかったのはそれだった。わかったのは"答え"ではなかった。