空気が乾いている。
秋の空気。でも暑い。
買い出しに行く。
家族にフライパンを買ってくるように頼まれる。
自分で使うものは自分で買った方がいいのでは? と思ったが、面倒くさいらしい。
かなり要求基準が高い人なので吟味しないと。
ホームセンターに行く。調理器具のコーナーに向かう。
なんだこりゃ、鍋やフライパンだけでこんなにたくさんあるのか。
チェックする。前のフライパンと同じくらいのサイズ、縁の高さ(縁が高いものがいいらしい)、そして重さ(軽いもの)。
そしてメーカー。安くてもどこのだかわからないものはNGらしい。もちろん値段が高すぎるものもダメ。
グリップも握ってみる。太いものはダメだ。
一通りチェックする。極端に重さが違うものがある。不思議だったがそれはIH対応のものだった。IH対応のものは重い。
少し離れた場所にまたフライパンが置いてあるのを見つける。旧型の製品だろうか?
こちらに置いてあるものは比較的カラフルだ。赤やピンク系統の色。
さっきのコーナーにあったものは、黒・茶色・灰色・ネイビーブルーなどが多かった。
最近のものは地味な色ばかりなのか。
そういえば最近のスマホもそうだな。黒・白・シルバー等が多いような気がする。iPhoneはそうでもないか。あまりよく知らない。
昔赤い携帯(スマホではない)を買おうして、これを仕事で使うのはどうか、と思い止まったことがある。
それを思い出した。
さらに思い出す。昔のスクーターやバイクはとんでもない色があった。赤は普通にあったし、紫なんて色も公式であった。
今では考えられないことだ。
そんなことを思いながらフライパンを買った。色は明るいのにくすんでいる。
なんでくすんでいるのだろう。そこが不満だ。大人っぽい落ち着いた色ってことか。最近になって思う。自分は原色が好きだった。俺に色(彩り)を寄越せ。
ホームセンターを出て古本屋に行く。おっさんなので昔のCDがあるのは嬉しい。しかもそれなりに安い。
でも買わない。なぜだか買えない。昔だったら大量に買い込んでいた。
サブスクのせいだろうか。サブスクってレンタルショップがネット内にあって、そこの入場料(使用料)を払っているイメージ。
最近やっと納得がいった。納得がいかないものは便利でも使いたくない。
ゲームのコーナーも見る。ゲームは古くても人気作はかなりの値段だ。それに驚いた。リメイクされそうもないものは高いということか。
それ以上に驚いたのは中古のiPhoneの値段だ。何世代も前のものが平気で3万とかする。
前からうすうす気づいてたが改めて驚いた。
CDや本は数百円でも高いと思うがスマホは数万円でもそうは思わない。
そういう時代。自分の中もそうなっている部分がある。
時代の変化を感じる。PCも昔は絶対に必要だった。(他に選択肢がなかった)
今ではプログラミングや動画画像などの編集作業やデータをいじる人以外は必要ない。あとはガチゲーマーなどの大量のマシンパワーを必要とする人か。
下手すりゃスマホだけで事足りるのか。見るだけならそれでいい。おっさんの私は画面が小さすぎて無理だけど。
そんなことをしみじみと感じた。ちょっと浦島太郎の気分。帰る。
こういうどうでもいい写真が好き。