korenannan’s blog

関東地方某県に住んでいます。日々思ったことを書きます。時々放ったらかしにして期間が空くことがあります

ただの考え方の違いというわけにはいかない

 晴れ。

 

 さらに一段階寒くなった。

 

 肌が痛い。

 

 

 

      夢を見た

 また学校。またテストの夢だ。今度は答案返却。

 

 先生が黒板で解説している。確率の問題だろうか。

 

 自分は答案か何かをなくしてしまったらしい。机の中を探す。

 

 机の中はものだらけ。先生に「整理しろ」と言われる。(終わり)

 

 

 

      思ったこと

 目が覚める。テストや学校の夢は何か無理をしているときに見るようだ。

 

 もう卒業しようと焦らなくなった。そこは不思議だ。

 

 

 

 また本(*)を読んで考える。やや昨日の続き。

 

 

 *:「アメリカに「NO」と言える国」(竹下節子著 文春新書)

 

  この著者はフランス在住でフランス側から見たアメリカやイギリスなどの話をしています。

 

 

 この本によれば、アメリカやイギリスなどのアングロサクソン系の国は建前と実際が乖離していても実さえ取れていれば気にしないらしい。たとえルールを踏みにじろうと自分たちが実を取れればまったく気にしないという。

 

 (注意:もちろん、一口にアメリカ・イギリス・アングロサクソンといっても様々な方がおられると思います。これは一般的な考え方の傾向の話です。あまりこういう風に一般化するのもよくないと思いますが考えを整理するためにあえてしました)

 

 これ、母が入信している団体にも当てはまる。他人に迷惑をかけても平気な顔をしているのはこういう考え方の傾向があるのだろうか。

 

 目の前に迷惑をかけた人間がいるのに平気でいる。それどころか良いことをした気になっている。さすがにこれはおかしい。

 

 自分たちが”実”を取るためならどんな理屈でも使う。権威は自分の得を達成するための道具に過ぎないのか。

 

 自分が経験したことがあまりに奇妙なので、どうやって整理していいのかわからなかったが、こういうことだろうか。

 

 

 対して日本やフランスは美意識というか美学を大事にするそうだ。建前や道理に現実を合わせようとする。これも一般論の話。

 

 そういうくそまじめな国が、アメリカのような国に対すると馬鹿を見ることになる。一生懸命相手の言うことを聞いて、なんとか合意を取りつけても、相手はその場の自分の損得で動いてしまう。だから合意を平気で踏みにじる。合意が無効になる。この繰り返しらしい。

 

 何だかものすごく納得がいった。親や親の入信している団体がやっていることをこんなにわかりやすく説明してもらえたのははじめてだ。

 

 やっぱり単純な宗教の問題というわけではなかったのかな。

 

 

 だけどこれを考え方の違いにするわけにはいかない。実際にトラブルが起きているわけだし。やられたほうはたまったものではない。

 

 権威や何かで説明してごまかせるのは、やった側の良心だけだ。やられたほうが困ることには何も変わりがない。

 

 それに親の入信している団体の場合、問題なのはよその団体の利益のために隣人や家族を売り渡していることだ。自分の利益のためにやっているというのと少し違う。一段階問題がややこしくなっている。というか、かなり悲しい話だ。

 

 

 

 アメリカはコミュニティの社会らしい。民族や宗教などのコミュニティに別れて暮らしている。一見いいように見えるが差別などはそのまま温存される。

 

 それどころか違いがますます際立っていく。それで自分たちのコミュニティの利益を優先させるために他のコミュニティと敵対してガツガツぶつかる。

 

 そのためにロビー活動などが盛んらしい。一見に立派に見えるが、それをやることでそれぞれのコミュニティ間の対立がますます深まっていく。

 

 同じ考え方の人間しかいないのでコミュニティ内の思想がどんどん先鋭化されていく。それでアメリカにはカルトが多いらしい。

 

 

 そして所属しているコミュニティと考え方が違う人間はコミュニティ内部に居場所がない。そういう人たちは”弱者”や”被害者”というコミュニティを作ってまわりと戦う。

 

 彼らも自分たちの利益のために戦う。社会をよくするというよりは自分たちの利益という方向に行きがち。まあ、居場所を求めて戦っているのだから、自分の利益や幸せを求めて当然なんだろうけれど。

 

 一部のそういう人たちがやたら攻撃的なのも納得がいった。あれはアングロサクソンの国の作法なのか。

 

 アメリカみたいに広い国だったらまだそれが通用するのかもしれないが、日本みたいに狭く人がたくさんいる国でそういう殴り合いをやったら、みなボロボロになるだけだ。

 

 ・・・そういやアメリカってトラブルをよそで起こさせるのがうまいような気がする。というか、彼らのコミュニティの作法がまわりの国の対立を煽っているような気がしてならない。そういう妄想。

 

 

 

 やっぱりどこかで”社会全体の利益”という考え方がないとダメなのかも。

 

 選挙で勝っても自分の党に投票しなかった人間のことも考えて行動しないといけないということか。

 

 何故なら、国民全体の代表だからだ。王様ではない。選挙というのは勝った人間が親の総取りをする、というシステムでは決してないようだ。

 

 

 などといろいろ思った。あっちこっちに話題が飛んだかも。

 

 

 書き終わって少し冷静になって気づく。・・・じゃあ、極端な言い方をすれば自分たちのコミュニティに属していない人やコミュニティの内部にいる異分子は”人間”としてカウントされていない、ということなのかな。なんだかこれまでの自分の扱われ方からいって、かなりの説得力があるんだけど。それが一番悲しい。

 

 

 

 相手の言ったことに肩透かしを食わそうとしないでちゃんと受け止めて会話する。そうしないと話し合いにならない。何も積みあがらない。