晴れ。
湿度が高い。
そろそろ梅雨の季節か。
最近のブログにも書いたけれど、かなり消耗している。
こういうときにはいつも以上にいつも通りにする。それが一番の解決策。いろいろ試してわかった。ことさらなことをしない。
自分にとっていつも以上にいつも通りのこととは何か。
それは「信長の野望」だった。
以前リサイクルショップで買った20年くらい前のゲーム機を出してプレイする。
もちろん難易度は一番易しいもの。最近のゲームの複雑さにはもうついていけない。
”最近の”と書いて気づいたが、自分が持っている「信長の野望(天道)」は10年以上前の作品だった。
もう30年以上出し続けているのか。すごいな。
プレーする大名は「里見」。自分が若かった頃は、弱小大名扱いだった。今はどうなのだろうか。
ただ本を読んでみると、とんでもなくやんちゃな集団だったよう。北条と争って鎌倉まで攻め込んできたりしている。
何時間かかかって、今の千葉茨城栃木と埼玉東京の一部を勢力下においたところでやめる。
気分がかなり落ち着いた。
それにしても北条は強いのに何故天下に近づけなかったのか。
自分がプレーしてみて感じたこと。北条はまわりにやべーやつらが多すぎ。
武田上杉今川など。特に武田は反則クラスに強かった。実際の歴史ではその上里見も定期的に噛みついてくる。
これでは無理だ。自分のプレーした世界では今川に滅ぼされていた。
それと京都が遠すぎるのも原因か。
プレーしながら思った。人間なんてメチャクチャだ。けっして立派ではない。
どうもそれが真実らしい。自分の育った環境では、母親と母の入信している団体の信者が、我々は”とても立派で素晴らしい”というようなことを散々連呼していたけれど、ありゃ嘘だったんだ。
一般市民から政治家や金持ち、高僧まで、皆ろくでもない。
むしろ自分の中のろくでもなさをうまく把握できることがレベルアップの秘訣らしい。
自分は何ができて何が苦手か。どういうものをどの程度わかっていないのか。
世間で言われている、立派な振る舞いというものとかなりかけ離れているような気もする。むしろ適当に欠点だらけのままの振る舞いで生きていたら叩かれまくると思う。
自分が子どもの頃まわりにいた人間も”立派・素晴らしい”と言いながらかなりひどかった。今思うと暴力と嘘で言うことをきかせていた。
問題なのは彼らがそれを(暴力まがいのことをしてまで)否定していたこととと、私が「”本当は”そうでない立派な人間がどこかにいる・あるいはどこかにそういう”正解”がある」、と思いこんでしまったことだ。
ひどいやつらだと思いながら、彼らの”営業トーク”を真に受けてしまっていた。どこかに本物があると。
そんなものはなかった。というか人間はそういうふうにはできていなかった。
人間の本来のあり方がわからなくなってしまったら、何をやってもうまくいかないし、まわりとトラブルを起こす。
それにしても何もわからない子どもにこういう事を教えこむなんてひどいと思う。
この歳になるまでこんなことで苦しめられるとは思わなかった。
これまでの人生で、今のままではダメで、あれをやれ・これはするな、と言われ続けてきた。
なんだこのままでよかったのか。そんな気分。それが身についてきた。
人間のろくでもなさを叩くのはおかしいことらしい。
また例によって、ゲームの内容からかなり脱線してしまった。
ニュースを見て思う。私は宗教2世なので、それに関連するニュースを時々チェックしている。
国会の委員会で維新の会の議員がこの問題を真正面から扱っていて驚いた。彼女も宗教2世なのだそう。
だけどその議員も入国管理局の問題に関する”失言”のせいでどうなるのかわからなくなってしまった。
”失言”の内容については門外漢なのでわからない。
ただ、宗教2世である自分としては、せっかく議員らの努力で国会で議論できるレベルにまでこれたのに、また後退してしまうのでは。そのことが大変心配だ。